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 ぶらり歩き   
 19. 鶴見川を歩く (2)  平成21年10月18日
 土手の道(写真5)は舗装されていて、のんびりと休日の散歩、ジョギングを楽しむ老若男女の姿を見かける。そして、河口近くでは中層マンションが多く見られたが、この辺りまでくると両側に建つマンションは低層のものが多くなり、一戸建ての住宅も徐々に目に付くようになってくる。

 土手下に目をやると、河原に設けられたランニングコースでは、毎月第3日曜日に開催されているよこはま月例マラソン(写真6)のランナー達が色とりどりのランニングウエアに身を包み、元気よく折り返していく。ランニングコースを独占して開催されているわけではないようなので、途中から河原の道をランナーに混じって歩く。 先ほどのボートレースといい、休日の川筋はまさにスポーツの秋たけなわである。よく考えると、我々のウォーキングもそのひとつといえなくもない。しばらくマラソンランナーの邪魔にならないように歩いていくと、鷹野大橋のところで鶴見川は矢上川と分流してほぼ西に上っていく。

 東海道新幹線、東急東横線の陸橋を潜ると、再び早渕川と分流して川筋は南に変わる。12時を過ぎたため、新羽橋を渡って昼食のお店を捜すが、適当なお店が見つからず、道を左岸に替えてそのまま歩き続ける。右岸の土手を眺めると、最後尾にちかいランナー達が最後の力を振り絞って力走する姿が小さく見える。土手際に建つ市営地下鉄の新羽車両車庫の巨大な建物を過ぎて、前方に目をやると、新横浜駅周辺に建つ高層ビルと横浜アリーナ(写真7)が見える。ここで、鳥山川と分流して鶴見川は西に上っていく。亀の甲橋を過ぎると土道となり、大熊川が北に分流していく。小机大橋のたもとにあるシュウマイの崎陽軒センターの売店でお弁当を購入して遅い昼食を摂る。

 腹ごしらえを終えて再び土手道を歩きはじめる。直ぐに第三京浜道路の下を潜り、しばらく土手道を行くが、陽光にきらきらと輝く川面に惹かれて川岸に降る。ススキの穂が真白に染まり、風にそよぐ中を、川岸の細い土道(写真8)を進む。右岸を眺めると、JR横浜線が鶴見川と並行して走り、河原では子供達が砂塵の舞うグランドでサッカーの試合に夢中になって走り回っている。

 予定では中山駅まで歩くことにしていたが、次回の交通の便を考えて、手前の鴨居駅で切り上げることにした。コンビニで缶ビールを購入し、鴨池人道橋のたもとの土手の斜面に腰を下ろして、鶴見川の河原で休日を楽しむ若者、家族連れの姿を眺めながらSさんと一緒に喉を潤す。
    

写真5 舗装された土手道 

写真6 よこはま月例マラソン 

写真7 横浜アリーナ

写真8 川岸の道

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